• コロナ禍 子どもに影響大 mamatalkアンケート

    新型コロナウイルスの感染に気を付けながらの生活が1年以上になった子どもたち。マスク着用、ソーシャルディスタンス(社会的距離)、外出自粛…。制限のある生活が続く中、道内の子どもや保護者には、どんな影響が出ているのか―。北海道新聞社の子育てウェブサイト「mamatalk(ママトーク)」は、「コロナ禍における子育て」と題してアンケートを実施しました。子育て世代からは子どもの体力低下やテレビ・スマートフォンの利用時間の増加といった悩みや、長引くマスク生活への影響を心配する声などが寄せられました。

    遊び場減 外出時は予防に苦心

    「自宅だけでは子どもも息が詰まる。とはいえ、動物園や子育て支援センターなど民間も含めた遊び場が激減し、本当に困っています」。札幌市内で3歳と5歳の子どもを育てる会社員女性(38)は、そう訴えます。

    緊急事態宣言下の現在、人の少ない公園や時間帯を選び、できる限り外で遊ばせているが、たくさん遊具のある人気の公園は人も多く、入り口で引き返すことも。「『なんでダメなの?』『動物園に行けないの?』と悲しそうな表情で聞かれるたびに切なくなる」と話します。

    子どもたちに我慢させることが多くなったせいか、コロナ前と比べ、癇癪(かんしゃく)を起こしやすく寝付きも悪くなったと感じているといいます。

    怒りっぽくなった 寝付き悪く
    マスク姿 人との関わりに不安

    アンケートは6~7月に実施。主に乳幼児から小学生を育てる保護者計230人から回答がありました。

    「子どもは外遊びしているか?」との質問に、「している」と回答した人は89%、「していない」が11%でした。

    外遊び中に気を付けていることを自由記述で聞いたところ「密にならない場所を選んでいる(札幌・女性36歳)」、「人混みに行かない。時間帯を調整する(帯広・男性49歳)」、「消毒液を持ち歩き、こまめな手指消毒(小樽・女性45歳)」など、各自で感染予防策を工夫しながら遊ばせているのがうかがえました。

    子どもの体調や生活習慣の変化の有無について「ある」と回答した人は31%、「ない」が43%、「わからない」が27%でした。

    「ある」と回答した人からは「怒りっぽくなった(岩見沢・女性31歳)」、「ストレスからか(小学生の子どもが)おねしょをするようになった(札幌・女性35歳)」、「8歳の子どもが人と接することへの不安感から、学校へ行けなくなった(札幌・女性43歳)」、「運動不足から寝付きが悪くなった(江別・女性41歳)」などの変化が挙げられました。

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    子どものテレビやスマホの利用時間について「増えた」と回答した人は58%と半数以上を占め、「減った」は1%、「どちらとも言えない」は41%。「保護者としてのストレスが増えたと感じるか」との問いには「はい」が87%に上り、「いいえ」は4%、「どちらとも言えない」は8%でした。

    コロナ禍での子育ての困り事を自由記述で聞いたところ「常にマスク着用なので人の表情がわかりにくく、子どもが成長していく上でコミュニケーション能力に影響しないか(江別・女性35歳)」、「0歳の子どもは両親以外マスク姿の人しか見ていない。コロナ後の人との関わりが気がかり(千歳・女性34歳)」など、マスク着用による影響を心配する声もありました。

    ※アンケートの数値は、いずれも小数点以下を四捨五入したため、合計が100%にならない場合があります

    社会性学ぶ場 周囲も理解を
    【北大大学院・愛甲准教授に聞く】

    子どもと遊びの関係について、北大大学院の愛甲哲也准教授(53)に聞きました。

    子どもにとって遊びは生活そのものといって良いくらい大切です。特に外遊びは、物理的に体を動かしたり、昆虫や植物といった生物への感性を身につけたり、人と会うことで社会性を学んだり…。子どもには欠かせないものです。周囲も「自粛中なのに外に出ている」などと眉をひそめず、子どもにとっての外遊びの重要性を理解してほしいと思います。それには、もっと行政や専門家の発信も必要です。子どものテレビやスマホ、ゲームの利用時間が増えたと悩む保護者は少なくありません。外出などが制限されるコロナ禍にあって、増えるのは仕方のないことだと思います。

    ただ、体の発達の観点から、座ったままの時間が増えるのはやはり心配です。意識的に軽く体を動かす時間や休憩を取るようにしましょう。子どもから無理に取り上げようとせず、「他にもっと楽しいものがあるよ」と、外遊びに誘ってみてください。テレビやスマホが全部ダメなのではなく、要は組み合わせが重要なのです。

    友達と過ごす時間が減ったと心配される保護者も多いです。でも、積極的に親子のコミュニケーションを増やす時期と考えてみてはどうでしょう。「今だからこそできること」を考え、乗り切る工夫も大事です。

    取材・文/根岸寛子(北海道新聞記者)

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