• 赤ちゃん抱っこ 正しい姿勢で 札幌の助産師が解説

    (写真はイメージ=PIXTA)
    初めての育児では父親も母親も、赤ちゃんの抱っこの仕方に戸惑いがあるでしょう。道が3月にオンラインで開いた育休促進のシンポジウムで、札幌の助産師でつくる市民団体「札幌feeling(フィーリング)子育ての会」が赤ちゃんの抱っこや姿勢について解説しました。内容を紹介します。

    鼻、あご、おへそ まっすぐに

    同会は2006年設立。子育て講座を開いたり産前産後の親を支援したりしています。昨年は冊子「大切な赤ちゃんのお世話の基本 抱っこ・ねんね・あそび」を作り、道内の産婦人科や札幌市内の保健センターに配りました。

    シンポでは同会の関知佳子さん(38)が、赤ちゃんの発育に望ましい姿勢として《1》鼻、あご、おへそのラインはまっすぐ《2》背中は緩やかなカーブ―などのポイントを挙げ=表=、「膝が曲がって足がM字形になると赤ちゃんが思い通りに足を動かせ、股関節の健全な発達を促します」と述べました。

    関さんは縦抱きと横抱きについて「どちらにも長所と短所があります。望ましい姿勢が保てれば、赤ちゃんが快適そうかどうかで選んでもいいです」とし「縦抱きの時間が長くなると、赤ちゃんの首や背中、腰に負担がかかるので、後頭部や首を大人の手で支えて。横抱きは力を入れて抱くと赤ちゃんの膝と膝が閉じやすく、股関節と足の角度が適切になりにくいです」と話しました。

    ローリング抱き 背中緩くカーブさせて

    続いて同会の田中睦子(ちかこ)さん(55)が、生後3カ月くらいまでが対象の「ローリング抱き」について人形を使い説明しました。赤ちゃんの頭や首、大人の手首や腰への負担が少ないといいます。

    田中睦子さん
    人形を使い「ローリング抱き」を実演した田中睦子さん。赤ちゃんの背中は緩いカーブを描く状態にする

    《1》自分の右手を赤ちゃんの左脇に入れ、右腕に赤ちゃんの胸を乗せ、うつぶせにする《2》左手で赤ちゃんのお尻を支え、自分の胸に赤ちゃんの後頭部をつけるよう体を密着させ、縦向きに抱き上げる《3》横に傾けて赤ちゃんの背中が緩いカーブを描く状態にする―で完成です。

    ローリング抱きの最初の手順。右手を赤ちゃんの左脇に入れ、うつぶせにする。左右の手は変えてもいい
    (「さっぽろ子育て情報サイト」から)

    ローリング抱きの途中の手順。赤ちゃんの後頭部を自分の胸に密着させ、手でお尻を支える
    (「さっぽろ子育て情報サイト」から)

    左右の手を逆にして抱っこの向きを変えると、赤ちゃんは左右両方に寝返りするイメージができやすいそうです。「特に向きを変える時は、ゆっくりと動かして」と田中さん。赤ちゃんの両脇の下に手を入れて持ち上げるのは、首に負担がかかるので避けるよう強調しました。

    また田中さんは「赤ちゃんがよく眠る抱き方」として、通気性の良いガーゼおくるみを使った巻き方の動画(3分弱)を紹介しました。(https://kazadouga.blogspot.com/2020/10/blog-post_42.html

    動画は札幌のNPO法人子育て応援かざぐるまが制作し、札幌feeling子育ての会代表の矢野根絵里子さん(51)が実演しています。《1》ガーゼの上端を丸めて枕にし、赤ちゃんを寝かせ手が口元に来るよう腕を曲げる《2》左肩側のガーゼ先端を右わき下に挟む。反対側も同様にする《3》足の裏を合わせおへその上に動かし、左足側のガーゼ先端を右側から首の後ろに挟む《4》お尻の穴が上を向くよう骨盤を動かし、右足側のガーゼ先端を左側から首の後ろに挟む―という手順です。

    田中さんは「大人も、包まれるように掛け布団をかぶると安心して寝られます。抱き癖がつくのは気にしなくても大丈夫です」と語りました。(編集委員 町田誠)


    札幌feeling子育ての会
    https://www.feel-mw.com/

    最新の記事

    【育児・子育て】

    Read More

    おすすめの関連記事

消費税の価格表記について

記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。