• 地域主催の子育てサロン 再開に苦悩 札幌市6割中止・未定

    新型コロナウイルスの感染拡大で、9月末現在、親子の交流や情報交換の場である札幌の子育てサロンのうち、地域主催のサロンの6割近くが再開できずにいる。母親グループや町内会など住民によるサロンの多さが札幌の特徴だが、担い手に高齢者が多く、感染不安で多くが再開時期に悩む。市の子育て支援センター利用者も少なく、関係者は親子の孤立につながらないか懸念している。

    担い手に高齢者多く「感染不安」

    札幌では市の子育て支援センターや児童会館などで約300の子育てサロンが開かれ、176のサロンは町内会役員や民生委員ら地域住民が、市の助成を受け開いている。市によると地域のサロンの4割の72カ所が再開時期を「未定」とし、2割弱の29カ所は一定期間の中止を決定。人数や時間を制限して再開しているのは4割(75カ所)だ。

    東区のある町内会が中心となり月1回開いてきたサロンは、4月から中断。親子10組ほどが毎月来ていたため、関係者は「来月こそ」と準備してきたが、コロナの収束が見通せず年度内中止を決めた。主催者は6~7人のグループで、60代後半から70代のボランティア。メンバーの男性(71)は「他人に感染させても、自分がしてもいけない。次回いつ開けると案内できず心苦しい」と吐露した。

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    東区で二つのサロンを運営する住民団体の女性(55)も「気軽に寄れる場所がなくなり、親子がどうしているか気になるが、どこまで予防すれば大丈夫という線引きができず、責任を持って再開できない」と悩む。10年以上続けてきたが、当面の中止を決めた。

    再開したサロンでも利用は復調していない。市が各区に置く保育・子育て支援センター(ちあふる)は6月15日に再開したが、7月の利用者は昨年同月の半分未満。8月に同約6割、9月は同約7割だった。

    8カ月の長女と共に、東区のちあふるを22日に利用した女性(29)は「5月に東京から越してきた。コロナも不安で外出を控えていたが、周囲の事が分からず、交流や相談ができる環境は大事」と話す。

    市子育て支援課の田村博美課長は「コロナへの不安は分かるため無理に再開してと言えない。各区で相談も受けている。再開を考える際に不安を軽減できるようサポートしたい」と話した。(高木緑)

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