連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第15回

ごはんノートのススメ 日々の記録 濃い毎日実感

昨年から日記も兼ねて、1日の献立をノートに書いています。「ごはんノート」と呼んでいます。手帳は何年も使ってきたのですが、2年前に長女を出産後、予定も少なくなり、買わなくなりました。

ごはんノートを始めたきっかけは、義父が何十年も毎日付けている農業の作業日誌でした。後に参考になるよう、作業の内容や天気、日常の出来事などが書かれています。

私は予定こそ少なくなりましたが、子どもと一緒に濃い毎日を過ごしている実感はあります。家族の出来事や仕事の内容を記録し、家族が好きな味や、思いついた料理のアイデアを生かすための習慣として付けようと思いました。

実践してみると、その日の振り返りや反省を通して、翌日以降にやりたいこと、やるべきことが見えてきました。また、料理本やテレビなどで見たレシピ、ひらめいた食材の組み合わせ、偶然にできたレシピも書き込むなどして料理の勉強にもなります。

献立は数日先まで決めて記入しておくことで、1日の食事のバランスを前もって考えられますし、ご飯支度を慌てずに始められます。賞味期限切れや食べ忘れも防げます。

子どもたちの変化やその日にできたこともメモしたり、イラストに描いたりしています。毎日、育児日誌を書かなければと身構えると、書く内容が思い浮かばない時もあるかもしれません。でも日ごろから書いていると、何か特別なことがあった日に不思議と筆が進みます。

写真提供/井澤綾華さん

井澤綾華さん

管理栄養士

いざわ・あやか 天使大(札幌)を卒業後、2016年に空知管内栗山町地域おこし協力隊員に。17年、町内で農家を営む孝宏さんと結婚、18年に長女乃々華ちゃんが誕生。19年に育児休業から仕事復帰した。フェイスブックで野菜のレシピなどを発信中。札幌市出身。

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