• 2020/05/01

    「密」なく親子で外遊び 運動機会の確保、大切

    春らんまん。子どもの外遊びにも気持ちの良い季節を迎えましたが、新型コロナウイルスの感染予防のため外出自粛が続いています。感染リスクを意識しながら親子で外遊びを楽しむには――。(酒谷信子)

    ピーク時を外す

     子どもの外遊びを推進する活動を行う北大大学院農学研究院の愛甲哲也准教授(造園学)は「子どもの成長や発達にとって外遊びはとても大事。特に体を動かすのが好きな子にとって、家に長くいるのはしんどいと思う」と語ります。

     愛甲准教授が札幌市中央区桑園地区にある公園9カ所で昨年行った調査では、午前10時と午後3時に人の集まるピークがありました。「ピークを外して朝夕やランチタイムに行くと、密集を避けやすい」と話します。

     ピーク時の人数は数人から約80人まで幅がありました。「遊具のない小さな公園でも、密集を避けて縄跳びなど軽い運動をするには最適です」と愛甲准教授。親子で校区内を散歩すると、意外なところに公園や遊びに適した広い空間が見つかることもあるといいます。

    直接触れないで

     「あそびのじかん」(英治出版)などの著書があるしみずみえさん(東京)は、公共の遊具を使わずに親子で楽しめる外遊びを提案します。

     まずは体を動かす「動」の遊び。「影踏み」は鬼に影を踏まれると、踏まれた人が鬼になる遊びで、直接触れあわずに楽しめます。幼い子の場合は鬼を決めずに「あ、おなか踏んだ!」などと言い合いながら、逃げるのも楽しいです。

     しっぽ取りゲームはタオルを腰にはさんだ人が逃げ、追いかける人がタオルを取ったら、今度は取った人が逃げる遊び。スタートとゴールを決め、片足で跳びながらゴールを目指すケンケン競走も相手と距離を取って遊べます。「公園ではなくても広い場所があれば遊べる」としみずさん。

    五感を生かして

     体を動かして疲れたら「静」の遊びを。色探しは、出かけた先で目に入る色を探し、交互に言い合って言えなくなるまで楽しみます。音探しは鳥の声や風の音など耳に入る音を挙げていきます。フォトフレームのように縁だけ残した色画用紙を用意し、外出先ですてきな景色を見つけたらかざす「景色写真館」も勧めます。「良い景色を見つけたら、保護者のカメラで撮影して残すと良いでしょう」

    家族以外避けて

     文部科学省は子どもの外出について、一度に大人数が集まらないなど感染予防に配慮した上で「運動不足やストレス解消のために、運動の機会を確保することも大切」とし、屋外での運動や散歩を認めています。

     ただ、北海道医療大の塚本容子教授(感染管理)は「今は家族以外の子どもと遊ぶことは避けた方が良い」と指摘。「子どもは遊びの合間に集まって会話を楽しむので感染のリスクがある。外遊びは、きょうだいや親子だけにした方が良い」と話しています。