• 2019/11/08

    知ってる? 幼稚園の預かり保育

    来年度の幼稚園入園に向けて、準備を進める季節。春からの新しい生活について、あれこれプランを練るのも楽しい時期です。子どもが3歳になったら働き始めたいと考えるママも多いのでは。そんなママの強い味方になってくれる、幼稚園の預かり保育活用について紹介します。

    幼稚園の預かり保育とは?

     幼稚園で行っている「預かり保育」とは、通常の教育時間の前後に、子どもを園に預けられるサービスです。非在園児でも利用できる場合がありますが、ここでは在園児を対象とした預かり保育を紹介します。

     現在、札幌市内ではほぼすべての幼稚園や認定こども園で預かり保育事業を実施しています。各園では独自の利用時間や利用料金を設定していますが、札幌市が規定している開所時間は、通常の教育時間を含めて1日10時間以上。朝10時〜午後2時までを一般的な幼稚園教育時間とすると、預かり保育はその前後合計6時間利用できることに。料金は1時間100〜300円といった時間制から、1日料金や月極の設定まで、園によって幅がありますが、必要な日数や時間を選んで利用できます。また令和元年10月からの幼児教育・保育無償化に伴い、新2・3号認定を受けることで、預かり保育料の一部が補助されるようになりました。

    ※新2・3号認定は就労や妊娠・出産、求職中など、家庭において必要な保育を受けることが困難であると認められる場合に取得できます。なお、新3号認定を受けられるのは、住民税非課税世帯のみです。

    ◎幼稚園の一時預かり事業について(札幌市)
    http://kosodate.city.sapporo.jp/mokuteki/azukeru/ichiji/849.html

    仕事だけじゃなく通院や用事でも

     預かり保育を利用する理由は、家庭によってさまざま。保育園とは異なり、無償化による補助を受けなければ親の在職証明書を提出するといった手続きも基本的にはありません。フルタイム、パートタイムで働くママだけでなく、通院や兄姉の学校行事があるときなど、どんな用事でも特に理由を聞かれることなく利用することができます。各園では保育士や幼稚園教諭の免許保持者を専任のスタッフとして配置。ただし幼稚園が休園になる土日・祝日、年末年始は預かり保育が実施されないほか、園ごとに定める最大10日間の休園日があることを考慮しておく必要があります。それでも代替の預け先や休みのやりくりがつけば、幼稚園の預かり保育は、親にとって心強いサービスです。

    保活・幼活の選択肢に「預かり保育」を

    札幌市子ども未来局の伊藤弘己さん(写真左)と亀苔北斗さん(同右)/ 菅谷環撮影

     
     預かり保育の活用について、札幌市子ども未来局でお話を聞きました。「働く女性が増えている今、子育てしながら働ける社会基盤の一つに、預かり保育の充実があります」と話すのは、札幌市子ども未来局子育て支援部の伊藤弘己さんです。「希望する保育園になかなか入れない現状もありますが、預かり保育の活用により、幼稚園に通わせながらの就労が可能になります。各園でもニーズに応え、預かり保育事業を充実させているので、幼稚園も選択肢の一つに考えていただければ」(伊藤さん)。また同じく子育て支援部の亀苔北斗さんは、「保育園に限らず幼稚園も視野に入れ、親御さんの働き方、家族の生活スタイルに合わせてお子さんの通う場所を見つけてください」と話します。

    広がる預かり保育の活用

     幼稚園の預かり保育事業は小規模保育園卒園後の受け皿にもなっています。満2歳児までを預かる小規模保育園。その利用期間を過ぎた後、子どもの預け先を見つけるのに苦労する家庭が多いのも現状です。せっかく空きのある保育園が見つかっても、自宅から遠くなったり、通うのが不便になったりという声も聞かれます。ここでも幼稚園の預かり保育を検討する余地はありそうです。

     北海道の各自治体では、子育てしやすい環境の整備に向けて、新しい取り組みもどんどん広がっています。ぜひ住んでいる地域の子育て支援制度を積極的に活用してみてはどうでしょうか。


    文/菅谷環 写真/PIXTA