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    子育て・育児 食育
    2019/03/20

    どうする?家庭教育〈2〉 食育の実践方法

    基本的生活習慣や、マナー、思いやりの心など、学校では教えられない大切なことを親から伝える「家庭教育」。そのポイントをお伝えするシリーズ第2回(最終回)は、子どもが健康に成長し、健康管理ができる大人になるために必要な食育の実践方法について、食を通じて地域の健康づくりを進める札幌市食生活改善推進員協議会の市野美砂子会長から、アドバイスをいただきました。



    お話を聞いたのは…

    札幌市食生活改善推進員協議会 会長
    市野 美砂子さん

     

    子の健康の素は、朝ごはんと「共食」

     お子さんのいる家庭での食育の基本は、子どもの健やかな成長と家族の健康。そのためにはできるだけ規則正しい生活習慣を身につけることが大切です。文部科学省では、規則正しい生活習慣を実践する子どもを増やすために「早寝早起き朝ごはん」運動を推進しています。毎日朝食を取り、一日を元気にスタートするために実践していただきたい事項として、「夜更かしをしない」「夕食の後のお菓子や甘い清涼飲料水を取りすぎない」「バランスの取れた朝食の提供」を謳(うた)っています。

     もう一つ大切なことは、家族が共に食卓を囲む「共食」。一緒に食べることで食卓が楽しくなり、毎日の積み重ねの中で、姿勢や、箸の持ち方、食器の置き方などの食卓のマナーを自然に伝えることもできます。共働き家庭も多く共食は難しい状況にありますが、できれば朝食や休日だけでも家族一緒に食べたいものです。

    工夫とアイデアで好き嫌い克服

     お子さんの好き嫌いに悩むお母さんはきっと食事の準備をしっかりされている方だろうと思います。対処法の一つは調理法や味付けを変えて食べてもらうこと。例えば玉ねぎが苦手だったら、よくある方法ですが、細かく刻んでハンバーグに混ぜ込むとか、ペースト状にして形をわからなくしてカレーなどに入れるとか、ケチャップ、チーズ、カレー粉などを使って、子どもの好きな味つけにするとか。学校給食にも玉ねぎや野菜をすき焼き風に味付けしたメニューがあるようです。

     もう一つ、「空腹は最大の味つけ」という言葉をご存知でしょうか?食事時間にしっかりお腹がすいているというのが生活リズムの基本ですね。最初にお話したように、甘い清涼飲料水やお菓子の取りすぎに注意しましよう。

     また、料理や配膳などお手伝い、自分で作った料理を食べること、芋掘りなどの食農体験をすることなども、食への愛着や関心に繋がります。

     大人になって環境が変わることで嫌いな食べ物を食べられるようになることも多いようです。厳しく言いすぎると食事が楽しくなくなってしまうので、無理せず根気よく続けましょう。

    年齢に応じた食育の実践法とは

    【幼児期~】
    ・「いただきます」「ごちそうさま」も親が言っていると自然に身につきます。食物や作り手への感謝の気持ちを込めることも伝えましょう。

    ・食べ物の絵本の読み聞かせや、食べ物の絵を描いて遊ぶことも食べ物への関心を高めるのに効果的。

    ・じゃがいも掘りやいちご狩りなどを楽しみながら、食べ物の姿や生育過程への関心を呼び起こしましょう。

    ・家庭菜園もいい機会ですが、お庭がなくても大丈夫、ベランダなどにプランターを置いて葉物野菜などを育てることもできます。親子一緒に作物の生育過程を観察することも立派な食育です。


     
    【幼児期、小学校低学年】
    ・箸づかいなど、食事のマナーは、食卓で家族から教えられて身につけていくもの。家族で食卓を囲むことが大切な理由の一つは『大人が手本を示し、子どもが学ぶ機会を得る場である』というところにあります。

    ・親と一緒に料理を始めるのは幼児期や小学校低学年の頃が望ましいとといわれていますが、中学や高校から始めても遅くはありません。お子さんの「やってみたい」という気持ちを尊重してあげて。

    わが家でできる環境&消費者教育

     札幌市環境局のホームページによると、札幌市では、手つかずの食材が年2万トンも生ごみとして捨てられているそう。4人家族では年間40キロもムダにしている計算に。家庭では、親子で冷蔵庫を見直して、消費期限・賞味期限が近いもの、傷みやすい食材から食べることで、食材のロスを防ぐことができます。

     また、一度に買いすぎないことも大切。スーパーは貴重な食育の場。親子で出かけて、作物の姿や、原材料、消費期限・賞味期限、栄養成分の表示などチェック。地元の産物は新鮮なものが多いため、なるべく地元食材を選び、「地産地消」を意識して産地表示も確認を。

     食育の実践方法、いかがでしたか? 基本は「早寝早起き朝ごはん」。そして、「夜更かしをしない」、「お菓子や清涼飲料水を取りすぎない」こと。家族で食卓を囲む「共食」も大切でした。食への関心を高めるには、お手伝いや、収穫体験、菜園づくりなどで、直接食・食物に接する機会を増やすこと。好き嫌いの克服には調理法の工夫はもちろん、食事時にきちんとお腹がすく生活リズムが重要です。さらに冷蔵庫の見直しや、食品表示のチェックを通じた環境教育・消費者教育も大事。お子さんの未来のために、焦らず楽しく実践していきたいですね。

    ※シリーズ「どうする?家庭教育」は今回で終了です。


    取材・文/ライター 髙橋ゆか
     
    ■ 前回の記事を読む
    どうする?家庭教育〈1〉小児科医からのアドバイス

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