子育て支援センター、根室管内全市町に 根室市4月1日開設 関係機関連携し対応

子どもたちや保護者でにぎわうつどいの広場「クルクル」。4月からはセンターの拠点の一つになる

妊娠から出産、子育てを切れ目なく支援する「子育て世代包括支援センター」の開設が、根室管内の自治体で相次いでいる。4月1日には根室市でもオープンし、管内全自治体にセンターができる。関係機関が連携して子育て世代の相談に対応し、必要に応じて支援につなげる窓口となる。

根室市では1日、親子が自由に遊べるつどいの広場「クルクル」(明治町2)、子育て相談所「ぶらんこ」(松本町1)、市役所の3カ所を拠点としてセンターを開設する。センター全体で保健師8人、保育士5人ら15人が所属し、18歳以下の子どもがいる世帯からの相談を受け付ける。市役所には平日午後に保育士が勤務し、子育てのアドバイスができる体制を新たにつくる。

根室市によると、従来は各機関がそれぞれ対応しており、利用者の情報が他の部署に十分に伝わっていないことがあったという。今後は妊娠届、出生届を出した世帯の情報や、乳児検診、子育て相談の内容について各機関が定期的に会議を開いて共有。必要に応じて対象者ごとに個別の支援プランを作成する。

子育て世代包括支援センターは子育て支援の一体化を図る目的で、国が努力義務として全国の市町村に設置を求めている。

中標津町は2020年度、別海、羅臼、標津の各町は21年度にセンター業務を始めた。別海町の担当者は「町として一体的に支援する体制を作ったことで、保育園や幼稚園など民間にも協力を求めやすくなった。今後も連携の輪を広げたい」としている。(武藤里美)

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