• 背中に盛り上がった赤いあざ 良性、顔にできたら注意

    瀬川院長のすくすくカルテ #22
    のえる小児科(札幌市豊平区)の瀬川雅史院長が、日常診療の場でママ達から受ける様々な質問に答えます。

    Q.質問
    生後3カ月の長女の背中に少し盛り上がった赤いあざがあります。生まれたときにはなかったと思いますが、少しずつ大きくなっているようです。


    A.回答
    赤ちゃんの赤あざにはいくつか種類がありますが、お子さんのは乳児血管腫と思われます。血管腫とは血管の内側の細胞が増殖する良性の病気で、乳児にしばしば認められます。

    一般に乳児血管腫は出生時には認められず、生後2~4週間ころから発生します。その後、速度に個人差はありますがだんだん大きくなり、生後6カ月~1歳過ぎに大きさはピークに。そして2~5歳ころには徐々に小さくなり、赤い色も薄くなって消えていきますが、皮膚の表面が固い傷痕のようになります。

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    治療は、血管腫がある部位や大きさ、大きくなるスピードなどで異なります。まぶたや耳、鼻、気管、口唇などにできたものは、視力や聴力、呼吸や食事摂取などに影響することがあります。肝臓などの内臓にできて血管腫が非常に大きい場合には、命に危険を伴うこともあります。また、潰瘍をともなった血管腫が口のまわりにできると授乳が困難に、外陰部にできると排便や排尿が困難になることがあります。これらの場合は治療を急ぎましょう。

    もともと乳児血管腫は自然に治る性質があるので、治った時の跡が大きくなく、目立たないと判断された場合には、医師が慎重に経過を観察します。

    治療はレーザー治療、ステロイド薬などの他に、現在はプロプラノロールという薬が特効薬として使われています。この薬は、血管腫が大きくなっている時に効果を発揮します。早めに治療の判断をしてもらった方がよいので専門医の診察をお勧めします。

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