連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第9回
交流の場を作る 野菜購入 楽しく、気持ちよく
ここ数年、食にまつわるイベントが大盛況です。ただ食べるだけじゃなく、「どう食べたらいいか」「何を選べばいいか」をプロに教わりたい人が増えているからではないでしょうか。
私も、本やネットで調べて頭で理解したことでも「やっぱり実際に教えてほしい!」と、勉強に行くことが多々あります。百聞は一見にしかずという言葉の通り、じかに教えてもらったことの方が生きた知識になると強く感じています。
私が地域おこし協力隊の活動の一環として栗山町で今年7月から第1日曜日に始めた「栗山ファーマーズマルシェ」(朝市)にも、毎回たくさんのお客さんが来られました。作り手と買い手が直接コミュニケーションを取って売買できる場を作ろうと始めました。生まれも育ちも札幌の私が、ここに移住した時から、農家さんから気軽に野菜を買えるような場所が少ないなと思っていたからです。
初回はただ野菜を販売するだけでしたが、回数を重ねるうちに、その場で食べられるフードを用意したり、試食で変わり種野菜のおいしさを伝え、レシピを紹介したりと、工夫するのが楽しくなっていきました。
プレゼントや試食などがあるイベントは人が集まると思いますが、そうしたお得感だけをやみくもに求めるのではなく、スーパーでは体験できない「楽しく気持ちいい買い物」ができるような場を作っていきたいです。
マルシェは11月まで5回開き、今年は終了しました。来年も続ける考えですが、実は1月に出産を控えていて家族が増える予定です。しっかり体力づくりをして備えなくてはいけないと思っています。
写真提供/井澤綾華さん
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